伏見人
音楽と伏見をこよなく愛する、ライブハウス&音楽教室のオーナー
まいぷれオフィスから徒歩3分。毎日通る納屋町商店街のなかほどに、Les Muses K'afe(レミューズカフェ)は今日も道行く人々に扉を開いています。ライブ演奏を楽しむのはもちろん、毎日のように気軽に美味しいランチやお茶を飲みに来る方もおられ、さまざまなひとで賑わう、商店街の顔のひとつです。
今回の伏見人は、そんなレミューズカフェのオーナーを務める平田啓子さん。
お庭も見える広々と明るいカフェの一席で、レミューズさんの来し方行く末、そしてカフェを支える平田さんの想いもじっくりお聴きしました。

日中はカフェとしても賑わうレミューズさん
このお店をオープンしたのが2010年ですので、足掛け16年になります。
幼い頃からずっとクラシックピアノを習っていました。社会人になり、京都市内の中学校の音楽の教師をしていましたが、結婚を機に学校を辞め、夫の仕事の関係で海外転勤を繰り返すようになりました。音楽はずっと好きでしたし、アメリカでも個人的に音楽を教えていました。
帰国後神戸に住んで、子育ても一段落したため、また音楽を教えたいなと思い、音楽教室をオープンしたんです。自宅兼教室で、ピアノだけじゃなくサックスや打楽器の先生などの力も借りて、多いときには100名くらいの生徒さんが来ていました。

平田さんの原点。可愛い生徒さんたちと♪
レミューズにて。多世代にわたる生徒さんたちと♬
ただ、私は生まれも育ちも伏見なので、いつかはこちらに戻ってきたかった。
そう思っていたら、いまのこの場所が空くことになり、時機が来たと伏見に帰ってきました。
神戸で教室の経験もあったので、こちらで音楽教室&ライブカフェ・バーとして再スタートを切りました。
いまはオールジャンルのライブを中心にライブハウスとして営業しており、貸し切りで発表会やミニ同窓会、二次会などにもご利用いただいています。40名程度は入っていただけます。音楽教室は2階で開催しています。
日中はカフェで、音楽ライブは水曜日と週末の日中・夜に開催しています。
また、自分自身音楽を教えるだけでなく、バンドメンバーとしても活動しています。
音楽教室にかんしては、生徒さんのニーズに合わせていく、ということ。
「先生になりたい」子ならその想いが叶うように、「楽譜さえ読めればいい」ということもありますし、ニーズは本当にさまざまです。小さいときからずっと来てくれている子たちが、いまも私の生徒さんだけで30名くらいいます。
いまは昔とは違い、音楽を習いに来るお子さんの想いも本当にいろいろです。それぞれに合わせるようにしていますが、「基礎」はしっかり教えています。
基礎をまず身に着けてもらったうえで、ニーズに合わせていく。この先長い、幼いお子さんにかんしては絶対に楽譜が読めるように教えます。楽譜が読めるということは音楽の世界の共通言語を手に入れることになるからです。
勉強が忙しすぎて、ここに癒しを求めに来ている子どももいます。「全然練習してきていない」と言うお子さんには、初見で演奏してもらったり、コードの勉強をしてもらったり。
子ども一人ひとりの状況に合わせて、丁寧に向き合うようにしています。
Summer Instrumental Music Concert(2007年)、大勢の生徒さんたちと♬
お店としては、気軽にライブを楽しんでほしい。その想いだけです。
ライブもいろいろあり、無料ライブからプロの方の演奏まで幅広く展開しています。音楽を楽しむ方たちのニーズもたくさんあるので、さまざまな方たちにご利用いただけるように考えています。
「音楽を軸にしている」ことをご理解いただいて、上手に選んで楽しんでいただけたら、と思います。
お一人ひとりの生活のなかに音楽を取り入れて、生活を潤いのあるものにしていただけたら、うれしいですね。
いつかこういうお店をしたい、といういう想いがずっとありました。音楽が真ん中にあり、みんながほっこりしてくれる場所を持ちたかったんです。
待っている方やレッスンの終わった方が、ついでにドリンクも飲んでもらえたらいいなと思っていて。ランチまでするとは思っていませんでしたが(笑)。

多様なジャンル、さまざまなスタイルの音楽ライブを実施しています♬ この日はしっとり系のジャズステージ

迫力のブルースのステージ☆彡

パーソナリティとしても活躍中の山下忠彦さんライブはいつも大賑わい!

夏はやっぱりハワイアン&フラ!こんな華やかなステージも♬
外国も含め他の地域もたくさん見てきたので、特に感じるのですが、みなさん「お隣」のことを知らない。町内で冠婚葬祭があっても行かない。
昔ほどじゃないとは思いますが、京都はそのあたりが独特で、伏見も隣近所づきあいをとても大切にしています。納屋町もそうです。
戻ってきたときも「おかえり~」という感じで迎えてもらいました。同級生も多く残っているし、交友関係も復活して、毎日楽しく過ごさせていただいています。

納屋町商店街の夜市に出店。西脇知事と、ハイポーズ!

第2回レミューズマルシェ。クラフト・ワークショップ・アクセサリーetc.で素敵なひとときになりました♬
おでんと酒 大河桃山さんによく行きます。「おでん」と書いてあるけれど、おでんだけじゃなく、お料理とお酒のお店です。カウンターだけのお店で、お酒はもちろん、お料理が美味しくてよく行っています。
あとは、納屋町小路のCocoroさん、海の京都 魚・魚・魚さんにもよく行きます。
もちろん、レミューズのランチもスイーツも美味しいですよ♡
やっぱり納屋町商店街が好きですね!

人気店の魚・魚・魚(ぎょぎょぎょ)さん

レミューズの日替わりランチ(下)&スイーツ
「人生ずっと勉強」だと思っているので、時間をつくって、自分を顧みたいです。
やりたいことはたくさんあって、せっかくここでライブを開催しているのに、ダンスもできたらいいな、とか。お客さんが躍りだすときがあって、自分も混ざりたいと思っても、自信がなくて…。音楽に合わせて踊りたいですね、オールディーズやブルーグラスやジルバや…。
まだまだやりたい楽器もありますしね、弦楽器かなあ。やったことがないギターなんかやりたいですね。やるからにはちゃんと習って弾きたいんです。
歌は歌っていますがね。
いちばん思うのは、お店を音楽と共に長く続けたいです。
さらに言うなら、自分の時間ができたら、旅行にも行きたいですね。

小粋な音楽と軽快なMCで毎回盛り上がるラビバニのメンバーとして、ステージ出演もこなします♬
何かしら? 海老とお鮨が好きだから…。
美味しい海老のにぎりですね。
【編集コメント】
納屋町商店街のなかでも一際目を引く、Les Muses K'afeさん、みんなは親しみを込めてレミューズさん、と呼んでいます。そして、レミューズのママと呼んでいる平田啓子さんは、いつも忙しく、なかなかつかまえられないひと――そう思っていましたが、今回の取材を通して「そりゃ忙しいはずだ」と改めてご活躍ぶりを再認識しました。
物心ついたときから音楽と共に生きてきた平田さんが、紆余曲折を経てここにLes Muses K'afeという素敵な場所をつくってくれたのは、必然でもあり、音楽を愛するすべての伏見人にとって幸運だと思います。
音楽を楽しむ入り口はたくさんあっていいと思いますが、やっぱりナマの音楽でしか味わうことができない醍醐味というものが、あるんじゃないでしょうか。
これからも末永く、この商店街で癒しと喜びを与え続ける場所でいてほしいですね♪
(取材 ナッツ)
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。