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一人ひとりに寄り添う、笑顔あふれる療育の現場

「うちの子、他の子と少し違うかもしれない」「集団生活でうまくやっていけるか心配」——そんな不安を抱えているお母さんは少なくありません。ぱすてるキッズは、発達に特性のあるお子さまやグレーゾーンのお子さまが、自分らしく成長できる場所を目指しています。
今回は、日々子どもたちと向き合うスタッフ3名にインタビューを実施しました。それぞれの想いや取り組み、そして子どもたちとの心温まるエピソードをご紹介します。

ぱすてるキッズで児童発達管理責任者を務める鳥居亜希子さん。保育歴20年近く、療育に携わる仕事は10年という豊富な経験を持っています。ぱすてるキッズには開所から携わっています。
この世界へ踏み込んだきっかけは、我が子の存在が大きく関わっていると言います。
「幼少期は衝動性などの特性が強く、療育をすることになりました。保育士の経験から療育のことはなんとなく知ってはいましたが、親子で通った療育施設を通して、改めて『こんなに温かい世界が存在するんだ』と衝撃を受けました。周りから誤解されやすく、『困った子』とされてしまう我が子。でも、その施設では我が子を含めどの子も笑顔いっぱいでのびのびと過ごしていました。」
更に施設での先生方の対応にも感銘を受けたと言います。
「先生方は、一人一人の特性を笑いで包み込み、ありのままを受け入れてくれていました。そして、否定的な言葉がけを一切せず、でも的確に望ましい行動へ導いていく先生方のスキルの高さにも驚きでした。また、親である私へのサポートも温かく、そして心強いものでした。そのような経験から、療育の世界をもっと知りたいと思ったことが大きなきっかけですね。」
児童発達管理責任者として、保護者様との面談や個別支援計画書の作成など、業務は多岐にわたります。個別支援計画書は、保護者様の困りごとやお子様本人の思いをヒアリングして、お子様の発達をどのように伸ばしていくかを考えて作成するもの。鳥居さんにはこの作成時に心に留めている言葉があるそうです。
「以前携わりのある療育の先生が『支援計画書は保護者様に渡すラブレターです』とおっしゃっていました。受け取った時に明るい気持ちになるような、我が子の未来を前向きにイメージできるような、そんな内容でありたいという気持ちが溢れている気がして、その言葉は深く心に残っています」
保護者様との面談も大切な役割の一つ。ご相談に来られる保護者様の中には、周りからお子様の行動を誤解され傷ついている方が多くいらっしゃるそうです。
「たくさんの思いを聴きながら、心を軽くすると共に、一人ではないことをお伝えしたい。私たちが一緒にお子様の成長を考え保護者様の背中を支えていく。辛い時に思い出してもらえる存在でありたいと思いますね。これはスタッフ一同、みんな思っています」
療育への想いについて、鳥居さんはこう語ります。
「世の中の当たり前から外れている子ども達。でも、それって世の中の当たり前がむしろ『当たり前』ではないのかもしれない。普通じゃない世界がむしろ普通。療育とは、そのような世界観の中で、子ども達が生きていく上で必要なスキルを身に付けていく場なのではないかなと考えています。子ども達が自分たちの特性を理解して、いずれ大人になった時に自分の取り扱い説明書を使えるようにする、その手立ての手伝いをしていくのが、私たちの役割なのではないかなと思っています」
世間一般の「当たり前」とは、人間同士が摩擦なく暮らしていく上で必要なルール。その「当たり前」に寄せていきながら、自分らしく明るく生きていけるような未来を築いていきたいと話します。
仕事のやりがいについて尋ねると、鳥居さんは即座に答えてくれました。
「外でうまくいかない子どもたちが来ることが多いんです。外で誤解されやすい子供たちが、キッズ楽しいって言って笑顔で帰っていってくれた時にやりがいを感じます。仕事に対して特に大きな難しさは感じておらず、悩むことがあったとしても、みんなですぐに話し合えるチームワークに有り難さを感じています。」

印象に残っているエピソードを聞くと、鳥居さんは少し照れながら話してくれました。
「保育園でちょっと誤解されやすい、衝動性が強いお子さまがいたんです。その子が背後からバッと抱きついて『大好き』って言ってくれたんです。素直に感情を伝えてくれて、嬉しかったです」
お子様と接する際には、笑顔を第一に心がけている鳥居さん。お子様とのエピソードを話す表情からは、心から仕事を楽しんでいることが伝わってきます。
「私たち本当にいいトレーニングしてるなって自分たちでも思っているので、このぱすてるキッズがもっともっと広まってくれると嬉しいなと思っています」

児童指導員として活躍する井原香里さん。ぱすてるキッズには4ヶ月、児童福祉の分野では障害児発達支援4年、児童養護施設3年という経験があります。この仕事を選んだきっかけは、小学校時代にさかのぼります。
「私が小学校の頃に通っていた学童クラブにダウン症の女の子がいたんです。当時は放課後等デイサービスもなかったので、みんなが同じ空間にいました。その子は私の友達だったんですけど、小学校に行ったらなぜか分けられてしまうことに違和感を感じて…」
子どもながらに感じた疑問は、成長とともに確信に変わっていきました。
「その子が生きる、これから成長していく社会は、その子は伸び伸びとできないんじゃないかなと思ったんです。社会に出た後の選択とかがかなり違うと思って、その人たちのために働きたいと思いました」
児童指導員としての井原さんの業務は、お子さまや保護者のお困りごとやつまずきポイントを見つけ、絵本を活かした療育トレーニングを実施すること。そして、その日の様子を保護者にフィードバックすることです。
その中で最もやりがいを感じる瞬間があると言います。
「お子さまの苦手ポイントはここだよね、というポイントがあったとして、気が付いたらそのポイントを克服できていた時ですね。自分たちがお子さまの成長の助けになれているというのを実感できる瞬間です。」

これまでで最も印象に残っているエピソードを聞くと、井原さんは興奮気味に話してくれました。
「ある事業所でADHD(注意欠陥多動性障害)のお子さまがどうしても教室の中を走り回っちゃうというお困りごとがありました。その子が年長さんで言っていたことがすごいんです。『足が走りたいって言っているんだ』って」
その芸術的ともいえる表現に、スタッフ間でも「すごい素敵な表現だよね」と共有したそうです。
仕事をする上で大切にしているのは「いかに日常的にピュアでいるか」だと井原さんは言います。
「この仕事が好きなので、これがしたい、こういう世界になったらいいな、こんな感じで働きたいなとか、そういうところはやっぱり大事にしています。なのでいかに素直でいるかみたいな」
お子様と接する際にも、その姿勢は変わりません。
「自分も純粋ピュアでありたい思っているので、子どもと接するときも素直でいるように心がけています。自閉症のお子さまは特に自分の世界に入りがちで、そういう特性があるので、その子は今何を見ているのかな。エレベーターがずっと好きな子がいたら、この子は今何に夢中になっているんだろう。このドアに何を今イメージしているんだろう。視点を子どもの特性や状況に合わせて、じゃあ一緒に楽しむためにはどうしたらいいかなって考えるんです。」
今後の目標について、井原さんは壮大な夢を語ってくれました。
「今ここに通っている子どもたちが成長していって、いろんな失敗や挫折があるとは思うんですけれども、それで自分を責めるとか誰かに責められるとかそういう世界ではなく、理解のある社会になるといいなって思います。そのためにまず目の前のこと、目の前の人を幸せに。この空間からまず作っていって、それを増やしていきたいです。」

保育士として、そして保育所等訪問支援員として活躍する阿部賀子さん。なんと保育歴40年のベテランです。
「もともと保育園で働いてきていて、特性を持ったお子さまとじっくり関わりたいというところがありました。たまたま社長と食事をした際に誘われて」と、ぱすてるキッズとの出会いを笑顔で語ってくれました。
阿部さんの業務は、子どもたちとのトレーニングが中心です。ぱすてるキッズでは「ことリズム」という、絵本と音楽をコラボレーションさせたトレーニングを行っています。
「例えば今だったら『さつまのおいも』という絵本があって、それをもとにまずお芋を新聞紙丸めて折り紙で周りを貼って、お芋を作るんです。その後芋掘りをして、アルミで巻いて焼き芋大会みたいにやろうかなとか、そういうようなことをやっています」
絵本の世界を実際に体験できるプログラムは、子どもたちの想像力を刺激し、楽しみながら学べる工夫が詰まっています。
「『洗濯母ちゃん』という題材であれば、たらいにお水を入れて一緒に洗濯をするとか。そういうのは子どもたちも喜んでやってくれますね。」
もともと絵本が好きだという阿部さん。絵本をもとにいろんなことを考えるのが楽しいそうです。
やりがいを感じるのは「毎日」と即答する阿部さん。特に印象に残っているのは、今年3月のオープン当初から通っているお子さまの成長だそうです。
「文字に対しても全く興味を示さなかったり、本当に座ってられなかったりとか、そういった子がこの半年でぐっと伸びたんです。以前、幼稚園にも伺ったんですけれども、座って先生の話も聞けるようになったし、指示も本当に通るようになった。子どもたち同士の関わりもスムーズにいくようになったという話を伺った時には、私たちが関わることによって、成長できたんだと実感できて、本当にやっててよかったなって思いました」

一方で、大変なこともあると阿部さんは話します。
「一人一人のお子さまの特性がやっぱり違うので、そこをまず把握してどのような対応をしていけばいいのか、保育園の保育と児童発達支援の療育とは違うので、そこがやっぱりなかなか切り替えられないんです。思い通りにいかないこともいっぱいあります」
しかし、それが楽しさにもつながっているそうです。
「そこで、じゃあこういうふうにしてみようかなとか、臨機応変に、この子今こうだな、じゃあこういうふうにしてみようかなとか、そうやって試行錯誤するのが面白いです。子どもたちのおかげで自分も成長できているんです。」
今後の目標について、阿部さんはこう話してくれました。
「保育所等訪問支援を始めたので、もっとそういった保育園や幼稚園とのつながりを作っていって、特性を持ったお子さまに対しての支援を連携できるようになったらいいなと思っています。」

スタッフに共通しているのは、「笑顔」と「楽しさ」を何よりも大切にしている姿勢でした。子どもたち一人ひとりの特性を理解し、その子に合ったトレーニングを考え、一緒に楽しみながら成長を見守る。そんな温かい支援が、ぱすてるキッズにはあります。
「外でうまくいかない」「誤解されやすい」——そんな子供たちが、ぱすてるキッズでは笑顔で「楽しい」と言って帰っていきます。それは、スタッフ一人ひとりが子どもたちの可能性を信じ、その子らしさを大切にしているからこそ生まれる光景なのかもしれません。子育てに不安を感じているお母さん、お子さまの「できた」という自信を育てたいと考えているお母さん、ぜひ、ぱすてるキッズに一度訪れてみてください。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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