【対談まとめ】小島葬儀店×磯子区のお店
(更新)

HANA et VERTの平塚花恵さん(左)と
小島葬儀店の内藤碧海さん
言葉では伝えきれない思いを、花に込めて—。
磯子区で長年「葬儀」という視点から地域に寄り添ってきた小島葬儀店と、金沢区で花を通じて人々の大切な気持ちを形にするHANA et VERT(ハナエヴェール)。
2025年4月9日、小島葬儀店を会場に「春のフラワーボックス作り」が開催されました。子どもから大人まで幅広い年齢層が参加し、ドライフラワーを使った自分だけのボックスアレンジメントを楽しみました。
本記事では、一見異なる分野で活動する二者が見出した共通点と、花が紡ぐ新しい供養や思い出の形をご紹介します。

金沢区富岡西で、完全予約制のフラワーショップを運営。ご注文を受けてから市場で花を仕入れ、一つひとつ心を込めてアレンジメントを作成しています。
「大切な人への贈り物だから、特別なものを贈りたい」という想いに寄り添うオーダーメイドのサービスが特徴。

昭和初期の創業以来、磯子区で地域に寄り添い続ける葬儀社。「ご家族のお気持ちに寄り添ったご葬儀で、真心をカタチに」をモットーに家族経営で葬儀社を営んでいます。
近年は葬儀だけでなく、生前から人生を豊かに過ごすための「終活」に関するセミナーやワークショップも精力的に展開。地域に根ざした取り組みを続けています。
~~過去の小島葬儀店さんの対談記事~~
──今回のイベントはどのような流れで進められたのですか?
平塚さん(HANA et VERT):
ドライフラワーボックス作りを開催しました。最初にドライフラワーとは何かについて簡単に説明し、お子さんも参加されていたので、お花を大切にする気持ちもお伝えしました。
その後、ボックスにお好みの花を"詰め放題"形式で詰めていただきました。最後はリボンやシールで装飾して完成です。
内藤さん(小島葬儀店):
今回は小さなお子様から大人まで幅広い年齢層の方に参加いただけました。
特に印象的だったのは、子どもたちが迷わず直感的に花を選んでいく姿でした。大人が考えているうちに、子どもたちはどんどん作業を進めていったんですよね。

──それぞれの作品に個性が出ていたようですね。
平塚さん:
本当にそれぞれ個性豊かでした。カラフルな配色を好む方もいれば、特定の色で統一感を出す方もいて。お子さんたちは特に自分の感性のままに、迷いなく花を選んでいましたね。
内藤さん:
私も参加したのですが、好きな青系の花を引き立たせるために黄色を多く使うなど、少し計算しながら作りました。
でも不思議なことに、子どもたちは直感だけで選んでいるのに、とても素敵な作品に仕上がっていくんです。

──参加された方々の反応はいかがでしたか?
平塚さん:
皆さんとても集中して作業されていました。
特に印象的だったのは、普段はお母さんが手出ししがちなところを、子どもの作業をじっと見守っていらっしゃったこと。親子で共に創作する時間を楽しまれていたようです。

──お二人は普段のお仕事の中で、どんなことを大切にされていますか?
平塚さん:
お花はアレンジしなくても綺麗なんです。なので、そのお花をさらによく見せることと、思いを乗せることを大切にしています。
例えば退職する友人への花束では、その人の趣味や好きなものを反映させた花選びをしました。すると友人が涙を流して喜んでくれて。
私は言葉で思いを伝えるのが苦手なので、花を通して気持ちを表現できることに喜びを感じています。
内藤さん:
葬儀では、その人らしさを表現することを大事にしています。例えば最後にお棺に花を入れる場面があるのですが、これは本当に大切な瞬間です。
個人のお顔を最後に見て、もう二度と会えなくなる時に、その方が生前好きだったお花で囲まれていることで、参列者の方々の心に強く、そして美しい記憶として残ります。
その時の花の香りや見た目の印象は、後々故人を思い出す時のきっかけにもなると思うんです。

──お互いのお話を聞いて、共通点や新たな気づきはありましたか?
内藤さん:
共通点はかなりあると思いました。お互い「相手の気持ちを読み取り、形にする」という点が似ていますね。
葬儀でお花がないと、参列される方の気持ちも全然変わってくると思います。
花があることで空間の印象が変わり、そこに集う人々の心情にも影響を与えます。遺影の横に置かれた一輪の花だけでも、故人との思い出を呼び起こすきっかけになるんです。

平塚さん:
お供えの花やお悔やみの花のオーダーをいただくことがあるのですが、今日のお話を聞いて、そういった場面でのお花の重要性をより深く理解できました。
内藤さんのお話を聞いて、お花が参列者や遺族の方々の心に与える影響の大きさを改めて感じました。お悔やみの花一つでも、「この人も故人を大切に思っていたんだ」という気持ちを伝える重要な役割を担っているんですね。
花を通して故人を偲ぶ気持ちや、遺された方への思いやりが伝わるような、心に響くアレンジメントを心がけていきたいですね。

──葬儀における花の役割について、お二人はどのようにお考えですか?
内藤さん:
まず感謝の気持ちを表現する手段ですね。
葬儀に参列できない方もお花を送ることで気持ちを伝えられます。たくさんの花が飾られると、遺族は『こんなに多くの人に慕われていたんだ』と実感できるのではないかと思うんです。
──葬儀における花の役割について、お二人はどのようにお考えですか?
内藤さん:
そうですね。お花の香りと記憶は強く結びつくことがあります。
その香りを嗅ぐと故人を思い出せる。そういった意味でも、葬儀の場での花の存在は重要だと考えます。
平塚さん:
お花は咲いた後に儚く散っていくもので、それが人の人生にも重なると思います。
今しか見られない美しい姿を、最大限に引き立てたいという思いがあります。
葬儀の場面でも、その一期一会の大切な瞬間に、最も美しい状態のお花で故人を送り出すことには特別な意味があると感じています。

──今回のコラボレーションを通じて、新たな発見や今後の展望はありましたか?

平塚さん:
四十九日などの法要の際に、故人をイメージしたお花をお届けするサービスが考えられると思いました。
また、終活の一環として、将来自分の棺に入れるフラワーボックスを事前に作っておくというアイデアも浮かびました。

内藤さん:
それはとても素敵な発想ですね。
また、お墓参りでも通常の生花はすぐに枯れてしまいますが、ドライフラワーなら長持ちします。お盆や彼岸など、様々な場面での活用が考えられます。
──「葬儀」や「死」という一見すると重いテーマも、花を通すと明るく前向きになりそうですね。
内藤さん:
そうなんです。終活のイベントでお手紙を書いて、普段は飾っておき、いざという時に開けるというような形も考えられます。
花や思い出の品を通して、供養や追悼の形が多様化していけば嬉しいですね。

お花と葬儀。
この二つの世界が、「言葉にできない思いを形にする」「大切な人への感謝や愛情を表現する」といったキーワードで深くつながっていることがわかりました。
春のフラワーボックス作りのイベントは、終活や供養という重いテーマを、花の美しさと創作の楽しさで明るく前向きに捉え直す機会となりました。幅広い世代が「命」や「思い出」について自然な形で考える場にもなっています。
これからも磯子区・金沢区の地で、小島葬儀店とHANA et VERTのコラボレーションから、新しい供養のかたちが生まれていくことが期待されます。
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次回のイベントについては、小島葬儀店のSNSや当サイトでお知らせいたしますので、ぜひチェックしてみてください。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。