【暮らし・相談】磯子区・金沢区の生活に役立つお店まとめ!
~小島葬儀店と永久住職が語る、変わりゆく時代の中での取り組み~
「供養の心と人とのつながりを大切に」――この言葉を日々の活動の中で実践している方々がいます。
磯子区の葬儀社「小島葬儀店」の内藤さんと、同じく磯子区の寺院・龍珠院の永久住職です。
「花まつり」への参加などの地域活動を通じて、地域住民たちとの絆を深めようと活動しています。時代の変化と向き合いながら、どのように供養の本質を守り続けているのでしょうか。その取り組みについて熱く語っていただきました。

ーーお二人の出会いのきっかけを教えてください。
永久住職:
約5年前です。私が住職になって間もない頃で、同年代の方が少ない中での出会いでした。
内藤さん:
実は龍珠院さんのホームページを見て、その内容やデザインが素敵だなと思ったんです。「誰が作ったんだろう?」と興味を持ち、聞きに行ったのが最初の接点でした。
2人とも、同じような時期に「何か新しいことを始めたい」と考えていて、葬儀や供養に関する情報共有が増えていきました。

ーー地域とのつながりを深めるために、どのような活動をされていますか?
永久住職:
今一番行っているのは犬の散歩ですね。
ーー犬の散歩ですか?それは意外ですね!
永久住職:
あえてお坊さんの格好で近くを散歩することによって「このお寺の住職なんだ」とわかってもらえますし、犬を通じて会話が生まれます。犬好きという共通のテーマがあるので、地域の方々とも仲良くなりやすいんです。
ーーなるほど、日常的な関わりで地域の方に顔を覚えてもらっているんですね。
内藤さん:
私たちは、龍珠院さんが主催する花まつりなどの寺院行事に参加しています。葬儀社としては少し意外かもしれませんが、地域の方々と触れ合う貴重な機会になっています。
ーーその花まつりでは、具体的にどのようなことをされているのですか?
永久住職:
花まつりでは、小さい子供たちが楽しめるような出し物を用意しています。例えばお菓子や食べ物を提供したり、子どもたちが僧侶の衣装を着て写真を撮れるコーナーも設けています。このイベントには数百人単位で人が集まり、大変賑わいます。


ーー多くの人が集まるんですね。花まつりは特別な行事なんですか?
永久住職:
はい、花まつりは仏教では珍しいお祝い事の行事なので、多くの人に参加してもらえるよう工夫しています。内藤さんや葬儀社の方々にも運営に協力していただき、地域の皆さんと一緒に過ごす時間を大切にしています。
注:花まつりとは
お釈迦様の誕生を祝う仏教行事。花で飾られた小さなお堂を設置して誕生仏を安置し、甘茶を注ぐ儀式を行います。参加者にも甘茶が配られ、無病息災の効果があるとされています。
ーーお寺や葬儀社は敷居が高いイメージがありますが、そのイメージを変える取り組みはありますか?
永久住職:
はい、檀家以外の方々にも気軽に来ていただけるよう、お彼岸やお施餓鬼などの行事を一般に開放しています。また、先ほど話した犬の散歩も、そのひとつです。
内藤さん:
葬儀後のフォローアップや地域イベントへの協力を通じて、若い方々にも興味を持ってもらえるように努めています。
ーー近年、葬儀の形が変化していると聞きますが、実際はどうでしょうか?
永久住職:
はい、特にコロナ以降、明らかに小規模化、簡便化が進んでいます。これは時代の流れでもあり、完全に止めることはできないと思います。
内藤さん:
そうですね。でも、供養の心や先祖を思う気持ちは変わらず大切にしていけると信じています。形は変わっても、本質的な部分は守っていきたいですね。
ーー供養の心を守り続けるために、どのような取り組みをされていますか?
内藤さん:
私たちは、一人ひとりのニーズに合わせた葬儀プランを提案しています。例えば、故人がよく訪れていたドーナツ屋さんのドーナツをお花と一緒に用意したり、生前に描いた習字や水墨画の作品を飾ってお別れ会を開くなど、思い出や希望に寄り添ったサービスを提供しています。

永久住職:
葬儀や法要の際には、その背後にある意味や意義についてもしっかりとお話ししています。人間はいつか必ず死ぬもの。その現実と向き合うことで、自分自身が成長し、新たな励みとなるよう、葬儀の意味を伝えています。
ーー葬儀後のケアについても取り組まれているそうですね。
内藤さん:
はい、葬儀が終わってからの方が、故人との別れの意味や喪失感が湧いてくると感じています。だからこそ、葬儀後のフォローを大切にしています。例えば四十九日法要の際、足が悪く交通手段がない方も参加できるように、送迎サービスを提供することもあります。
永久住職:
私の立場からは、特に遺族の方々へのアプローチに力を入れています。遺された方の悲しみに寄り添いながら、前を向いて生きていく大切さを伝えるよう心がけています。
ーーそれは大変難しい取り組みだと思います。どのようなお言葉をかけているのでしょうか?
永久住職:
『亡くなられた方が今一番悲しむことは、ご家族を悲しませ続けてしまうことです』と伝えます。人の死を受け入れ、それを前向きに捉えていくことが、何よりの供養になると思うんです。
内藤さん:
永久さんのお言葉に、私も深く共感します。葬儀社としても、遺族の方々の心の変化に寄り添い続けることが大切だと感じています。

ーー最後に、今後の展望についてお聞かせください。
内藤さん:
これからも地域に根ざした葬儀社であり続けたいと思います。時代は変わっても、一人ひとりの思いに寄り添い、心に残る送別の場を作り続けていきたいですね。
永久住職:
寺院としても、より開かれた存在になることを目指しています。仏教の教えを現代に合わせて伝えながら、悩みや不安を抱える方々の心の拠り所になれればと思います。

内藤さんと永久住職の言葉には、地域への深い愛情と、人に寄り添う強い思いが溢れていました。時代の変化に柔軟に対応しながらも、「供養の本質を大切にしたい」という姿勢が2人の活動を支えています。
地域行事への参加や日常的な交流は、葬儀や供養の形を変えるだけでなく、地域コミュニティの結びつきを強くしていくでしょう。
一人ひとりの思いに寄り添い、共に歩む。今後も内藤さんと永久住職の活動から目が離せません。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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