サイクルカフェを目指して――店主が描いた“誰でも集える自転車店”のかたち
自転車の店 ヨシハラ商会
■自転車店併設カフェに込めた想い
十数年前、家業の自転車店に入る際、私が心に描いていたのは「サイクルカフェ」という新しいお店のかたちでした。きっかけは、勤め人時代の自分自身の経験です。自転車店というと、どうしても「常連さんしか入れない」「知識がないと入りづらい」といった心理的なハードルの高さを感じてしまい、実際に店舗の扉を開けるのに勇気が必要でした。常連さん同士の距離感や、専門的な話題ばかりが飛び交う空間に、どこか疎外感を覚えたこともあります。
「自転車に詳しくなくても、気軽に立ち寄れて、いろんな話ができるコミュニティの場があればいいのに」――そんな思いがずっと心の中にありました。欧米では自転車店とカフェが一体となった「サイクルカフェ」というスタイルが少しずつ浸透していることを知り、「日本にもこんなお店があれば」と夢を膨らませていました。
■“失敗する”と言われても、諦めきれなかった夢
しかし、当時の日本ではサイクルカフェという形態はほとんど知られておらず、しかも自転車店もカフェもいわゆる斜陽産業と言われていました。コンサルタントの先生に相談した際には、「衰退している事業を組み合わせても絶対に失敗する」と断言され、一度はその夢を諦めざるを得ませんでした。それでも、どうしても「自転車好きだけでなく、地域の方や観光の方、誰でも気軽に集まれる場所を作りたい」という想いは消えませんでした。
時が経ち、日本でもサイクルカフェが少しずつ増えてきたことに勇気をもらい、再び自分の夢に挑戦しようと決意しました。そして、店舗移転という大きな転機を迎えたことをきっかけに、ついに自転車店併設カフェ「キタカタイコイカフェ」をスタートすることにしました。
■キタカタイコイカフェの現状と「多笑餅」へのこだわり
本業である自転車店の運営を優先しているため、まだまだカフェとしては手探り状態で、ドリンク以外のメニューは「多笑餅」一本勝負の状況です。しかし、この「多笑餅」は、私自身が自信を持っておすすめできる一品です。お餅とあんこを組み合わせた素朴な和スイーツですが、美味しさはもちろん、サイクリングや散歩の途中の栄養補給としても抜群。自転車乗り目線がちょっと強いかもしれませんが、いろいろな思いが詰まった自慢のメニューです。
「多笑餅」は、疲れた体に優しく染みわたり、甘さでほっと一息つける存在。お客様の「美味しい!」の声や、笑顔を見られることが何よりの励みです。今後は、季節に合わせた新しいバリエーションや、地域の食材を活かしたメニュー展開も少しずつ考えていきたいと思っています。
■“自転車に興味がなくても集える場所”をこれからも
当店のカフェは、サイクリストはもちろん、散歩の途中や観光の方、ご近所の方など、どなたでも気軽に立ち寄っていただける憩いの場を目指しています。自転車の話題に限らず、日常のちょっとしたことや地域の話題など、いろんな会話が生まれる空間でありたいと思っています。
お客様同士が自然と交流できたり、初めての方でも気軽に話しかけられるような、温かい雰囲気づくりを何よりも大切にしています。カフェをきっかけに自転車に興味を持っていただいたり、逆に自転車をきっかけに地域の新しい魅力を発見できたり――そんな“人と人”“人と街”をつなぐ場所でありたいと願っています。
これからも、皆さまが「また来たい」と思っていただけるような、温かいコミュニティづくりを続けていきます。店主としても、まだまだ発展途上のカフェですが、皆さまのご意見やご要望をいただきながら、より良いお店づくりに励んでまいります。
カフェやお店についてのご質問・ご相談もお気軽にどうぞ。皆さまのご来店を心よりお待ちしています!
そんな今日は、木曜日です。キタカタイコイカフェは本日、木曜日から日曜日の11:00~15:00の予定で営業しておりますので、ぜひお立ち寄りください。
笑みが溢れる信頼の店を目指して!!
- 営業時間外10:00〜18:00
詳細
- 日曜日 10:00~18:00
- 月曜日 10:00~18:00
- 火曜日 10:00~18:00
- 水曜日 定休日
- 木曜日 10:00~18:00
- 金曜日 10:00~18:00
- 土曜日 10:00~18:00
日曜はイベントが多いため閉店時間が早まる場合があります
基本情報
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