下町酒場はしご酒~江戸川のディープな居酒屋巡り
生命の息吹を感じる初夏から盛夏
春の終わりから薫風の初夏、そして盛夏へと劇的に変わってゆく頃こそ生命の息吹を感じ、ビールがうまくなってゆく。
この時季の華は「女房を質においても」初カツオだ。
脂のかるい「もちカツオ」の真っ赤な刺身のうまいこと。
タタキにするのはまだもったいない。
さらにコハダ、そのごく小さい「新子」は貴重品で値も張る。
どちらも江戸っ子の心意気と見栄だ。
「7月上旬は半夏生、タコの日」。
半夏生は夏至から数えて11日目で、この時に豊作を願ってタコを食べる習慣があるほど食べごろになる。
刺身は粗塩がいちばんだ。
川からはアユ来たる。
居酒屋に「アユ入荷」の張り紙が出たら迷わず注文を。
はやく食べないと若アユがどんどん太ってゆく。
蓼酢で塩焼きを頭から丸かじり。
お盆が近くなると、いよいよ「枝豆」の登場だ。
「茹でた枝豆にビール」こそ不動の夏の定番。
スタミナ補強に居酒屋にウナギがなければアナゴ白焼きでいこう。
日本酒はそろそろ冷やがうまくなる。
最近は各社で「夏吟醸生酒」を売り出し、やや低アルコールの冷えたのをグラスでぐびりとやる爽快感が夏の到来だ。
夏の居酒屋は「生命力」を味わうこと。
自分の体にもそれを吹き込もう。
↑初カツオを土佐久礼の市場の食堂で
↑5月枕崎でぶえんカツオ
ぶえんカツオとは一本釣りで釣り上げたカツオを船内で生きたまま瞬間凍結し、新鮮な状態を保ったまま水揚げするカツオのこと。
↑富山県神通川産の若鮎を富山の酒場で
↑コハダの新子は江戸の粋
初夏の石岡の居酒屋で

◆この記事を書いたひと
酒場ライター:居酒屋伝道師・池波和彦
東京生まれ東京育ち。酒場巡りを趣味とし、北は北海道の離島から南は沖縄の離島まで新規9000軒以上の店を巡りブログ「日本の酒場をゆく」を執筆。毎夜全国の居酒屋やバーにて神出鬼没の酒戦の日々を過ごす痛飲派。
ブログ「日本の酒場をゆく」↓
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