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下町酒場はしご酒~江戸川のディープな居酒屋巡り

池波和彦のまいぷれ江戸川区・魅惑の下町酒場#

お通しは主人のセンスがあらわれる。

良い店の話をさらに突き詰めると、お通しは主人のセンスがあらわれる。
西洋にはないが、お通しは居酒屋の楽しみの一つだ。
何が出るか、頼んでいないからこその面白さ。
料理が出るまでのアテだからボリュームがあっても、豪華すぎてもいけない。
好みとしては糠漬け、カブ酢漬け、和え物など。
塩辛やポテトサラダなら、得した気分になる。
いずれにしてもここは店のセンスの見せどころで、気が利いていることが大切だ。
料理の余り物を活用するのはセンスある仕事で、刺身をとった切れ端のぬた、出汁をとった後の昆布を細切りにしてさっと煮たものなどは追加したくなる。
また秋田「酒盃」や仙台「一心」のように立派な一品料理を出す店もある。
「酒盃」のそれはそれだけで五合は飲める。

仙台「一心」は刺身三点盛りで、それは並の居酒屋の刺身盛り合わせより素晴らしい。
一方、お通しは常に同じという店もある。
いわゆる定番だ。
旭川「独酌三四郎」は創業以来お通しは酢大豆だ。
東京入谷の「加藤」も決まってガリ。
どちらもこれが出ると「ああ、ここに来たんだな」という気がして、これもよいものだ。

さらに旬の走りは迷わず注文せよ!
居酒屋料理、アラカルトは何といっても好みで季節を味わえることだ。
主人もこれは今日のおすすめなんだよなという料理もあり、それを見事に当てると主人はニヤリとする。
これも楽しいものだ。
そういうメニューは定番ではなく、黒板などの日替りメニューにあり、その中で旬の走りは迷わず注文。
さらにもう一つアドバイス。
堅実な手として、自分だけの定番を持つ方法がある。
どこへ行っても、とりあえずこれ、を決めておくとスムーズだ。
私は初心者のころは煮込みで通した。
煮込みは安いだけの大衆酒場でも役にたつ。
そのうちに、関東なら新橋の「美味ぇ津゛」、月島の「岸田屋」、東陽町「くろ兵衛」が絶品と知ってきた。
この「美味ぇ津゛」「岸田屋」「くろ兵衛」こそ【新】関東三大煮込みだ。
ある評論家は月島「岸田屋」、森下「山利喜」、北千住「大はし」と言うが、まぁ食べ比べてほしい。

↑新橋(美味ぇ津゛)の串煮込み

↑フキの煮物 帯広・徹心

↑紫芋のポテトサラダ 那覇・抱瓶のお通し

↑松本 楽座のお通し肝のソース煮

◆この記事を書いたひと

酒場ライター:居酒屋伝道師・池波和彦

 

東京生まれ東京育ち。酒場巡りを趣味とし、北は北海道の離島から南は沖縄の離島まで新規8000軒以上の店を巡りブログ「日本の酒場をゆく」を執筆。毎夜全国の居酒屋やバーにて神出鬼没の酒戦の日々を過ごす痛飲派。

 

ブログ「日本の酒場をゆく」↓

https://ameblo.jp/m458itmasa/

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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